その選択は本当に正しいのか?ベストでもベターでもなく悔いのない行動のルール

 

僕たちは限られた資産を使って満足度が最大になる行動をする。

例えば、同じものが2つあり、片方が安かったら無論そっちを選ぶ。

だがどこにも3つ目の選択肢がないという保証はない。

 

 

新版 経営行動―経営組織における意思決定過程の研究

新版 経営行動―経営組織における意思決定過程の研究

 

 

 

 

僕たちはベストな選択をすることが可能か否か。

もちろん不可能である。

ベターだって怪しい。

 

ベストな選択をするためには

①決断の前に選択可能な全ての選択肢(代替的選択肢)を考慮し、

②それらの選択によって下される結果を予測し、

③自分の中にある特定の基準を定めなければならない。

 

しかし、常に僕らの身の周りには認知しきれないほどの選択肢があふれ、結果はいつだって予想外で、結果から得られる利益なんて想像上のものでしかない。

 

それでも僕らは決断し続けなければならない、限られた情報下で。(限定合理性

 

そこでベストな選択ができないという状況では、いかに満足するか、いかにその決断に悔いを残さないかが重要となる。そのためには確固たる価値観が必要なのである、基準と言い換えてもいい。その基準を超える、もしくはそれに合う選択をする。

 

例えば、限定合理性と対峙する企業の意思決定メカニズムとして、まず企業は社員にある価値観を植えつける。そして社員は知識や技能、忠誠心などを獲得し、企業が望む意思決定をするというものが挙げられる。