ある意味で究極のマーケティング、屋根より高い参入障壁、その名も

 

 

 

「独占」

 

 

独占市場について学ぼう。

 

直感的にでいい、Aというものを君しかもってないとして、それが作れるのは君だけだとする。そして君の友達みんながAを買おうとするのだ。かなりの値段で。

 

君は、おそらく、一番高い値段でそれを売ろうとするだろう。このように「財を唯一保有することで値段をコントロールできる状態」を独占という。

 

独占について、最も有名なのがデ・ビアスだと思う。ただの大して珍しくもない石であるダイヤを高級品のシンボルに強引に押し上げ、ほとんどのダイヤ鉱山を支配下に置いている。

 

この独占は永遠に続く、かに見えた。

 

独占を打ち破ったのは、人口ダイヤメーカー、アポロダイヤモンドである。人工ダイヤの原石は4日という短期間で作ることができ、特性も天然のものとほぼ同じ、価格は本物より40%ほど低い。

 

アフリカにとって貴重な外貨獲得手段であるダイヤの値下がりが始まるのだ。これはとても痛手に違いない。

 

そして、更にダメージを受けるグループがある。非合法ダイヤを扱い、それで稼いだお金でアフリカの紛争のための武器を購入してるグループである。

 

ダイヤで稼いだお金で紛争をやっているのだ。もしかしたら人口ダイヤが広まり、ダイヤの価格が下落すれば、紛争は沈静化するかもしれない。